喀血・肺循環センター

喀血・肺循環センター

HeMOPTYSIS AND PULMONARY -CIRCULATION CENTER
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シンボル

世界で唯一

2006年5月に設立された、世界で唯一の喀血治療専門施設です。
世界で最も高度で良質な喀血治療をご提供しております。
オンラインによるセカンドオピニオンを行っております。詳しくはこちらをご覧ください。

  • 年間症例数 255例
  • 累計症例数2020年末実績 3002例
  • 止血率(1年後) 90.4%

喀血とは

喀血とは、肺出血・気道出血であり、消化管からの出血である吐血とは出血源が異なります。
吐血と違い、気管・気管支を通過して喀出される血液が、凝固して窒息してしまう喀血死や、血液で肺内が血だらけになり、深刻な呼吸不全に陥ることがあります。
喀血の治療原因(基礎疾患)としては、気管支拡張症が34.0%、非結核性抗酸菌症23.5%、特発性喀血症18.4%、肺アスペルギルス症13.3%、肺結核後遺症6.8%という割合となっておりますが、非結核性抗酸菌症による喀血が急増中です。

下記もご参照ください。
ウィキペディア「喀血」
「喀血について」患者さま向けパンフレット

世界で最も高度で良質な喀血治療

世界で最も高度で良質な喀血治療

世界的にも稀な喀血治療専門施設である喀血・肺循環センターは2006年5月に設立されました。喀血に対するカテーテル治療(血管内治療)である金属コイルによる超選択的気管支動脈塞栓術(ssBACE)を主として実施しており、年間200〜320例実施しております。弊院の喀血・肺循環センターは創立後14年になりますが、喀血のカテーテル治療をライフワークとし、カテーテル経験約30年、気管支動脈塞栓術経験約20年をほこる石川秀雄センター長が、 以前に勤務していた国立病院機構 近畿中央呼吸器センターでの経験症例数(手技数)328例をあわせると2020年度内で3700例を超えており、正確な統計は存在しませんが、出版されている世界の英語論文を見る限り、これは二位以下を大きく引き離す圧倒的世界一の経験症例数であることに疑いの余地はありません。
大阪府外からの紹介患者さまは年々増加し、2020年は40~50%となっており、北海道から沖縄まで、日本全国各地の基幹病院や大学病院の呼吸器内科から喀血でお悩みの患者さまが我々の治療を受けるためにはるばる岸和田市までお越しくださいます。中国からの自費診療での患者さまもおられます。

ISHIKAWAカテーテルを代表とするBAE用のオリジナルカテーテルも開発を続けており現在ではISHIKAWA mild6など計6種類のBAE専用カテーテルを生み出すまでになり、日々様々な技術的向上に励んでおります。
BAEは今や安全で有効性の高い治療手技です。この成績を支えているのは、他施設で追従不可能な術前CTアンギオグラフィーを駆使した放射線科による高度で精密な解析力、優秀なアンギオ室看護スタッフと病棟看護スタッフ・薬剤科/検査科スタッフによる万全のサポート、喀血・肺循環センター専任課長による強力な治療デザインサポートなど、喀血治療に対する使命感に燃えた強固なBAEチームです。

当センターはBAEの他に、肺動静脈奇形に対するカテーテル治療(コイル塞栓術)や肺動脈血栓塞栓症(いわゆるエコノミー症候群)に対する血栓溶解療法・血栓破砕術、下大静脈フィルター留置などの肺循環系インターベンションに加え、ペースメーカ植込み術や閉塞性動脈硬化症に以対する血管形成術・ステント留置なども実施しております。

喀血・肺循環センターは、日本全国から医師が研修や見学に来られ、また米国・英国など海外から多くの医療機器関連大手メーカーのマーケティング幹部や開発部幹部が訪れる国際的な施設になっていますが、2017年1月には、今後世界の喀血関連の論文に引用されることであろう重要な長期成績論文を発表しました。これは2015年にでたソウル大学の喀血カテーテル治療関連論文が誇ってきた406例の圧倒的多数をさらに凌駕する世界最多の489症例を対象とした治療成績を提示しているのみならず、金属コイルを用いた超選択的気管支動脈塞栓術BAEの全基礎疾患を対象とした世界初の長期成績論文です。
さらに2018年6月には、BMJopenの長期成績論文の対象患者さまのうち、再喀血された患者さまの再喀血メカニズム解析をテーマにした論文を、権威あるEuropean Radiologyに掲載いたしました。
この研究によると、再喀血の原因は4つに分類でき、コイル塞栓部再開通が45%、新規血管の出現が38.5%、同一血管の塞栓部近位の枝からの側副血行路が14.7%、別の血管からの側副血行路が1.7%という結論となっております。
私どもは再喀血をもっとも抑制するためには、上記4機序のうち頻度の高い再開通を減少させることが肝要であることを実証し、これに基づき血栓形成への依存率が少ないことが期待されるハイドロゲルコイルが再喀血率減少に有効ではないかと考え、1年半前より2年半の計画で前向き観察試験を行なっています。2019年にはRespirology Case Reportに症例報告を1本、2020年秋にはRadiology(BAEの脊髄梗塞発症率:東京大学康永研究室との共同研究)とEuropean Radiology(BAEによるQOL改善)という放射線科領域のトップジャーナルに2本の論文が2021年年初にPublishされました。
このように我々は、2017年から毎年査読英語論文をpublishしており、1施設から3本以上のBAEについての論文を出している施設は世界でも私どもと東京病院のみです。今後も南大阪から世界にエビデンスを発信して参ります。

グラフ

BAE止血率

1年 90.4% , 2年 85.9% , 3年 67.7%
90.4% (87.6-93.3) at 1 year, 85.9% (82.1-89.9) at 2 years, and 67.7% (55.5-82.6) at 3 years.

グラフ

この長期成績論文のほかにも、高名な日本臨床研究学会代表理事 原正彦先生の指導下に4つのテーマで臨床研究が同時進行中であり、順次英語論文を出していく計画であり、現在再喀血機序論文を投稿中です。
我々が今後も喀血治療の最先端のエビデンスを築き、世界に発信して参ります。

高いチーム力

左より 大町副センター長・西原医長・山口医長・石川センター長
2019年4月より医師を2名増員し、術者4名体制で運営いたしております。

下記論文は自由にダウンロード可能です。

Ishikawa H, Hara M, Ryuge M, et al
Efficacy and safety of super selective bronchial artery coil embolisation for haemoptysis: a single-centre retrospective observational study BMJ Open 2017;7:e014805. doi: 10.1136/bmjopen-2016-014805
http://bmjopen.bmj.com/content/7/2/e014805

Ryuge M, Hara M, Ishikawa H, et al
Mechanisms of recurrent haemoptysis after super-selective bronchial artery coil embolisation: a single-centre retrospective observational study Eur Radiol. 2019; 29(2): 707–715.Published online 2018 Jul 19.
doi: 10.1007/s00330-018-5637-2
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6302874/

Ishikawa, H, Omachi, N, Ryuge, M, Takafuji, J, Hara, M. ( 2019)
Erratic coil migration in the bronchus after bronchial artery embolization. Respirology Case Reports, 7( 8), e00478.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/rcr2.478

Omachi N, Ishikawa H, Hara M, Nishihara T, Yamaguchi Y, Yamamoto Y, Youmoto M, Hattori T, Kitaguchi K, Yamamoto S, Kawaguchi T, Fukuzawa M. The impact of bronchial artery embolisation on the quality of life of patients with haemoptysis: a prospective observational study. Eur Radiol. 2021 Jan 6.
https://link.springer.com/article/10.1007/s00330-020-07533-x

Ishikawa H, Ohbe H, Omachi N, Morita K, Yasunaga H. Spinal Cord Infarction after Bronchial Artery Embolization for Hemoptysis: A Nationwide Observational Study in Japan. Radiology. 2021 Jan 19:202500.
https://pubs.rsna.org/doi/abs/10.1148/radiol.2021202500

気管支動脈塞栓術

退院について

BAEの費用

手技料は22万円程度ですが、材料費を含めると80万円から120万円程度かかります。保険適用であり、1割負担なら8〜12万円、3割負担なら24万〜36万となりますが、高額療養費制度が適用され後日返金されますので所得と個室代の有無によりますが、最終的に自己負担7~10万円くらいとなります。

オンライン・セカンドオピニオン

2021年5月より、オンラインによるセカンドオピニオンが可能となります。詳しくはこちらをご覧下さい。

オンライン・セカンドオピニオン矢印

担当医紹介

病院長:石川 秀雄

病院長
喀血・肺循環センター センター長
石川 秀雄

専門分野
循環器領域における長年のカテーテル経験をベースに、気管支動脈塞栓術を中心とした、呼吸器領域でのカテーテル治療をライフワークとしております。カテーテルの経験は30年以上、気管支動脈塞栓術の経験は約20年にわたります。
認定資格
日本循環器学会専門医 日本呼吸器学会専門医・指導医 日本内科学会認定医 日本医師会認定産業医 身体障害者福祉法に基づく指定医(心臓障害、呼吸器障害)
受診してほしい患者さまの症状
喀血や血痰、肺動静脈奇形などに限定させていただいております。
趣味
「食」を第二のライフワークとしており、とくに泉州地域の料理人を応援しております。
月刊誌「あまから手帖」や「大阪名物」「関西名物」「私がホレた旨し店 大阪」などで有名なフードライター・食文化評論家 団田芳子さんのファンクラブ会長を務めさせていただいており、本多副会長(大阪ガス理事)とともに種々の活動をさせていただいております。
患者さまに一言
世界最高水準の喀血治療を提供させていただきます。
略歴
1976年
大阪府立高津高校卒業
1977年
東京大学理科Ⅰ類入学
1980年
大阪大学医学部入学(東京大学工学部中退)
1986年
大阪大学医学部卒業
1986年
大阪大学医学部精神科にて研修
1987年
大阪大学医学部第三内科にて研修
1988年
桜橋渡辺病院 循環器内科
1989~1996年
国立療養所近畿中央病院 内科
1997年
済生会富田林病院内科医長
1998年
国立療養所近畿中央病院
(現国立病院機構 近畿中央呼吸器センター)内科
2001年7月
同 循環器科医長
2001年10月
同 臨床研究センター政策医療企画研究部
情報推進研究室長併任
2004年4月
同 医療機器管理室長併任
2005年10月
医療法人幸会喜多病院(現岸和田リハビリテーション病院)
医局長・診療医療部長就任
2005年11月
喜多病院 理事併任
2006年5月
喜多病院 喀血・肺循環センター長就任
2006年8月
喜多病院 院長就任
2006年9月
医療法人盈進会(えいしんかい)岸和田盈進会病院に病院名称を変更
理事・病院長・喀血肺循環センター長
2014年4月
医療法人盈進会 理事長に就任
2018年4月
法人及び病院名を医療法人えいしん会岸和田リハビリテーション病院に変更
同法人 理事・病院長・肺循環センター長 就任

現在に至る

呼吸器内科インターベンション医長:大町 直樹

診療部長
喀血・肺循環センター
副センター長

大町 直樹

専門分野
呼吸器内科・喀血のカテーテル治療
認定資格
日本内科学会認定医・総合内科専門医 日本呼吸器学会専門医・指導医 日本呼吸器内視鏡学会専門医 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
趣味
スポーツ全般
患者さまに一言
喀血治療専門医として、安心して気管支動脈塞栓術を受けて頂ける様に努力して参ります。
略歴
前 国立病院機構 近畿中央呼吸器センター 腫瘍内科医長
小倉記念病院で心臓カテーテル、大阪府立急性期総合医療センターで三次救急を経験したほか、近森病院で麻酔科経験もあり、全身管理に長けたオールラウンダーです。
カテーテル技術について天才的な才能を持ち合わせています。
この天賦の才能と呼吸器内科・救急・麻酔科での豊かな経験を生かし、高度かつ安全なBAEをライフワークとして精進いたしております。

メディア

2018年6月19日放映 TBSテレビ『専門外来スペシャル・第11弾』にて取り上げられました。

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